ウォルターグラブナーS1MO2クラリネットマウスピース【2025カレンダーの人気アイテム】

ウォルターグラブナーS1MO2(442Hz)V12 3半〜4が合います。
3Dプリンター製でとにかく頑丈です。
マウスピースとしての完成度が高いです。
使用期間は2ヶ月ほど。

私が入手したモデルは442Hzで演奏できるS1M02というモデルです。
先ず感じたことは、マウスピースとしての完成度の高さです。これはWalter
氏が長年培ってきた経験をオリジナルブランク製作に落とし込んだことが大きいでしょう。
音程の正確さはトップクラス。特に不安定な音域は無く、12度の距離も正確です。
音色は暖かいながらも密度が濃くプロジェクションに優れた音で、息のスピードに応じて柔らかい音からパワフルな音までコントロールが自在です。
発音のしさも素晴らしいですね、反応がよくノイズが発生しにくいのでダブルタンギングなども非常に楽にできます。
私はかなりブランクの素材を選り好みするタイプで、音色や吹奏感の問題でアクリルやシリコン製のマウスピースにはどうしても馴染めません。エボナイトの中でも硬く重めのものに拘っています。今回のモノは硬質ポリウレタン製で、非エボナイト系マウスピースのためそれほど期待していなかったのですがいい意味で裏切られました。
音色に素材由来の偏りがなく、エボナイトと非常に近い。ひと吹きしたときに「マジか」と呟いてしまいました。
比重はエボナイトに近く、頑丈さは通常のエボナイトは比べ物にならないしベルだそうです。（落としても大丈夫だとか？）
以前はK14eという型番でキャスパー系のミディアムオープンフェイシングとなっています。
サイドレールは太めですがブラックダイアモンド系のようにリードからはみ出る部分が広く、あまり音が緩くなる感じはありません。ティップレールは独特な三日月型で、アーティキュレーションの向上に一役買っています。
表面は3Dプリンター特有の波のような模様が出ています。これは内部のボアにも拡がっていて、それが多少なりとも音色に良い効果をしている気がします。プラ管と木管の一番の違いがボアの平滑度だという論文が存在するように、内部ボアの表面は大事なようです。

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